はじめに
大きく分けて、俺は苦手なものがふたつある。
ひとつはネギ類。タン塩に乗せるやつとかざる蕎麦についてくるやつみたいな、所謂「薬味」の顔をしたネギは大丈夫だが、俺こそが主役だと声高らかに主張するネギがどうしても駄目だ。焼き鳥のねぎまとか絶対食えない。
そしてもうひとつが、自発フォロー。俺は「フォローが返ってこないこと」に恐怖してしまう。
…別に相互でなくてもやり取りは出来るため正直不便はないのだが、俺は片思い状態がどうにも寂しく感じてしまうタイプ。
どうせ苦しむくらいなら告白しないほうがうんたら…といった、豆腐メンタルマンなのだ。
しかし年に数回「片思い状態になるリスクを考慮してでも自発フォローしたいバケモンデッキビルダー」が俺の前に現れる。彼らは総じて多くを語らない。だが、彼らのデッキが雄弁に語るのだ。「俺をフォローすればもっと面白いものを見せてやる。」…と。
グオオオオ!アアアアア!!フォロー怖い怖い怖い怖い怖い!!!しかしうおおおおおお!!!!!(フォローポチー)
…そんな出会いがそろそろ来るんじゃないかなと思っていたら、来た。
【レート1681達成】ヴィルヘルム不採用 常識を覆した衝撃構築《新型トリーヴァ大地サイクリカ》【解説多め】【#デュエプレ】
— こころ【毎日投稿】 (@dmkenkyuusitu) 2023年10月14日
今日は私が今シーズンランクマッチで使った最終兵器を解説しています!
今までとは全く別のアプローチをしたトリーヴァ大地です…!https://t.co/nhQFvGv3Nf pic.twitter.com/H4yVzpBXEm
改めまして、ND51位で今月も最終100位に入ることが出来ました!
— こころ【毎日投稿】 (@dmkenkyuusitu) 2023年10月15日
今月は完全オリジナルのトリーヴァ大地サイクリカを見つけられたことが大きかったと思います(最後はイズモの枠をナインで回してました)
動画投稿と最終100位の両立は難しかったですが、これからも頑張ります!#デュエプレ pic.twitter.com/ztIFoHUz73
リュウホヴィル不採用フェアホ4投
あまりにも神々しいガイアールメビウスピン投
ジ ャ パ ン
これを見てスルーできるか?俺はできない。
この構築について
この構築の初見印象は、「未知が満ちてるフロンティア」。
俺は一応、数多くの自作構築をネットの海にばら撒いてきたデッキビルダーだ。(別にかっこよくないな…)それ故、デッキレシピを見ればコンセプトや再現性がある程度分かる。
だが、この構築は違った。見ただけではその全貌を読み解くことが出来なかったのだ。よく分からないが、間違いなく強い…そう確信できる何かがあった。「この構築は一体なんなんだ?」というはてなが俺が一番最初にこの構築に対して抱いた感情である。
かつて俺が惚れ込んだ構築のひとつに「ガントラ大和」がある。あれはリストを一目見てその実態が瞬時に理解でき嫉妬とリスペクトで感情がぐちゃぐちゃになったのだが、このメビウス大地サイクリカはそれとは真逆と言っていい。
俺はすぐさま動画を観に行った。構築が何を見ているのか。構築者さんには何が見えているのかを知りたかった。
…感嘆した。
素晴らしいデッキです。 https://t.co/KUIbpJHnaz
— 前原 (@soranahiguumi) 2023年10月15日
メインデッキの40枚、超次元ゾーンの8枚全てに納得した。そして俺は、《サイクリカ》を2枚生成した……!
気持ちよすぎだろ!
《メビウス》と《イズモ》って並ぶもんなんだ…
まじで誇張なしで《フェアリーホール》が八面六臂の活躍をするし、《メビウス》の枠は《鬼丸》や《大王》ではいけないし、《ジャパン》は何度も何度も現れそのうち《サイクリカ》を射出し始める。乱打の覚醒者の名に偽りなし。"真実の名 ジャパニカ"…!!
特にメビウスがやばい。これは実際に使うか元動画をみて体験してもらいたいのだが、本当に「メビウスを出したい場面」が多すぎる。一見厳しそうでもメビウスを出せばゲームが変わる。なんならゲームが終わることもしばしばある。メビウスって強かったんだな…と、1人呟くことになるのは必至。
中速ビートダウン好きとしてはキルタッチャブルの存在にも触れずにはいられない。この2枚によって、耐久構築なのにその辺の中速ビートダウンよりも良質な「溜め」を実現出来る。フェアホキルタッチャサイクリカフェアホ、次のターンには5打点+手札にスピードアタッカー。おいおい勝ってるじゃねえか…
まあ実戦では相手の除去が絡むので更に溜めることが多いが、とんでもなく手軽で強力な攻めの一手だといえる。なんかマナも何故か9になっているので《大地》を絡めてメビウスを出すこともできる。これはもう、とんでもなくスケールのデカイトリガービート!(実際、構築者さんがコントロールというよりはミッドレンジと動画内で発言している)
も、もしかして、だから惹かれたのか……??
…それはともかく、この構築はかなりアグレッシブなので、ヴィルヘルム大地に辟易している人も、この構築に負けるなら納得できるのではないだろうか。
動画
他にも語りたいことはあるが、悲しいかな、全て投稿者様の解説動画の受け売りになってしまう…!
それくらい、構築者様が投稿している動画のクオリティが高い。あとは、動画をお楽しみください。
丁寧なプレイング解説が魅力的なボリュームある1本。不利対面における耐久方法、詰め方が細かく記されておりとても勉強になる。
「大地ヴィルヘルムと耐久は同時にはできない」は俺にとって金言だった。
おわりに
素晴らしい構築に巡り会えてよかった。
この構築を知らなかったら、私は初日に3枚当たったメビウスをずっと持て余していただろうし、大地サイクリカに触れることもなかったと思う。ナーフが施行される日までたくさん遊びたい。
素敵な体験をありがとうございました!