はじめに
スペルサイクリカカップADマスター到達した《アポロヌス・ドラゲリオン》のデッキを紹介します。
もう環境変わったのでアレですが、記念として…
構築
ポイントは
・《トップギア》の採用
・《国士無双カイザー》の採用
・《アポロヌス》をサーチするカードの不採用
あたりでしょうか。
上2つについては個別紹介の項で記述するとして、サーチカードを抜いた理由はここで言及しておきます。
なんでサーチカードないの?
それはシンプルに「アポロヌスで勝てる対面が減ったから」に他なりません。
かつての《アポロヌス》はそのメテオバーンで《ホーリー・スパーク》を無視できる点が非常に強かったわけですが、現環境における全停止トリガーは主に《DNA・スパーク》と《クロック》。止まってしまいます。
また、「ライゾウ」「アガサ」「オラクル」などはシールドトリガーブロッカーを完備しています。《アポロヌス》で突進するよりブロッカー破壊ATを持つ《GENJI》を絡めてビートダウンした方が通りが良かったんですね。
要するに、本デッキの本質はドラゴンビートであり、《アポロヌス》は主役ではないということです。特定の対面(後述)に対し引けたら強い上振れカードというのが適切でしょうか。
赤白型の強み
現環境における赤白型の強み…言い換えるなら「勝てた理由」を羅列すると、
・《センチネル・ドラゴン》、《バルケリオス・ドラゴン》を絡めたドラゴンビートで「ライゾウ」「モルト王」を貫通できた※
・採用カードの都合、黒単に有利に立ち回ることができた
・スパーク系トリガーの大量投入により「ブリザード」「ツヴァイ」とも殴り合えた
・《シュライバー》を無理なく採用できるため《リュウセイ・ホール》基盤とも戦うことができた
以上4点が挙げられます。
無理だなこれと思った相手はドラゴンビートも《アポロヌス》も通らない「UKパンク」くらいでした。
※現在はトリガーを厚くした「モルト王」のリストが出回っているため、同じように勝つのは難しいと思われます。
スペルサイクリカカップND最終2位でした
— まどろみ (@SpecialSteamer) 2023年12月10日
最高レート1754-最終1727
1位の方が強すぎました!くしさん、おめでとうございます pic.twitter.com/5qiF7jnjAC
カード紹介
赤白アポロヌスの強い動きに「4ターン目に《バルケリオス》を絡めた過剰打点を用意する」というものがありますが、これまでは《ルピコ》に依存していたが故再現性に欠けていました。
しかしこのカードの登場で《トップギア》→《バディ》→《ルピコ》+ドラゴンという新たなマナカーブが誕生。非常に回しやすくなっています。
ビッグマナ対策。《吸い込むナウ》《シャワー》《リュウセイホール》などを止めます。
こちらの呪文は全て光なので困りません。
やはり2コスト軽減は破格、最強の初動です。
オラクルの《カリーナ》、ヒューマノイドの《ヒビキ》が第一線で戦えているのに《ルピコ》は戦えないなんてこと、あるわけないよなぁ!
…これは持論ですが、この手のカードは他の行動ルートを確保した上で「上振れ要員」として採用すると強いんですよね。
お馴染みの火文明4コストドラゴン①。
闇単の台頭で《ザークピッチ》が相対的に強化されているので、それを持ってくることができるこいつも強いです。
お馴染みの火文明4コストドラゴン②。
全盛期と比較するとパワーラインが物足りないのは否めませんが、《バルケリオス》や《アポロヌス》を速やかに召喚するにはやはり欲しいカードです。
手札補充・シールド追加・種族全てがこのデッキと噛み合っています。
枠があれば増やしたいです。
盾落ちした《アポロヌス》を拾えるかも?
筆者は多色アレルギーなので本当は《炎獄スクラッパー》にしたいのですが、《シュライバー》との相性が悪いので仕方なくこちらを採用。
全タップが強いのでこれでよかったようです。
いつもの。
バトルアリーナを2度制した魔改造フェニックスですが、前述の通り《DNA》や《クロック》の台頭により、全停止トリガーに強いフィニッシャーという強みは薄れてしまいました。
本デッキにおける仮想敵は主に「MRC」と「5c系」です。
MRC対面では《ヤミノオーダー》以外の除去がほぼ効かず、《オーダー》を踏んでも返しの《MRC》を許しません。(最低2マナ必要ですからね)
5cは色を揃えたい関係で《ホワイト・フレア》や《オラクルジュエル》を優先するので、持ち前の貫通力が活きます。
ブロッカーを破壊しつつ攻撃できる懐かしのカード(なんでこいつに懐かしいなんて言葉を使わないといけないんだ。時の流れが早すぎる)。
現環境はブロッカーが多く、刺さりが良かった印象です。
《アポロヌス》に依存しなくても戦える理由。4ターン目に無料でダブルブレイカーが出てくるのは今でも変わらず強いです。
パワー6000なので《GT》で焼かれないのが良い感じ。
生きたスパーク。ドラゴン。強い。
ハンデスが多いので積み得なカードです。
《トップギア》と《ルピコ》でコストがぐんぐん軽くなるので手打ちもしばしば行いました。
苦手な《永遠》、《ミルザム》、《ベートーベン》、《ザウルピオ》、《チュレンテンホウ》などを粉砕します。
間違いなく本構築のMVP。焼ける範囲が広すぎます。
ジャッジが強いデッキではないので出来るだけたくさんドラゴンを並べてから出したいところ。
立ち回り
ライゾウ・モルト王
《メンデルスゾーン》による理不尽ムーブは切り、堅実に5キルを狙います。
キープするカードは初動、バディセンチ、バルケリオス、GENJI。
相手のフィニッシャーが先に立ちそうな場合は《国士無双》を用意しておけると理想的。《ザウルピオ》を許すな。
ツヴァイ、ブリザード
「ツヴァイ」はフルパワー型が主流なのでブロッカー展開が控えめなら《GENJI》で畳み掛けることが可能、またマーキュリー+ツヴァイに《コルティオール》が刺さります。ほぼないですが、相手がもたついていたら《国士無双》で壊滅させるのも良いです。
「ブリザード」は盾で受けて《アポロヌス》で返せると理想、無ければドラゴンビートをします。《DNA》より《アポカリプス・デイ》や《コルテオ》に枠を割いていることが多く、《アポロヌス》が引ければそのまま勝ちやすいです。
両対面で共通するのは中途半端に刻まないこと。殴る時はゲームを終わらせる時です。
MRC
《シュライバー》で《ヴォルグ》の着地を遅らせる動きや《バディ》で《ザークピッチ》をハンドキープする動きが刺さります。
《アポロヌス》でワンショットするのが理想ですが、実際は《GENJI》を絡め中盤で刻むことが多かったです。《ベリアル》を退かしつつ殴ることができ、《デスゲート》も《炎獄》も効かないので安定感があります。
殴る時は《デスゲート》・《炎獄》・《ヤミノオーダー》のどれをケアするか必ず考えます。相手の公開ゾーン(特に墓地)のチェックは徹底!
黒単ワルボロフ
「MRC」対面以上に《ザークピッチ》が重要です。《タイガニトロ》が直撃するとどうしようもありません。
(おそらく)黒単側のプレイングが定まっていない時に星を上げ切ってしまったので、あまり書けることがありません…《魔狼》が4コストドラゴン+大型を一度に除去してくることを考えると、《アポロヌス》の着地または6000ラインの展開が重要だと思われます。
数回《アポロヌス》のメテオバーンで盾を剥がし、次ターン《GENJI》でフィニッシュ…という展開がありました。ターンを渡しても即負けすることは殆どない対面なので、実質アンタッチャブルが活きますね。スレイヤーで簡単に倒されるのはアレですが
刃鬼・黒ビマナなど
《シュライバー》からスタートした後、ドラゴンを展開します。
理想は《アポロヌス》によるワンショット、引けなければ相手のマナ数に気をつけてのドラゴンビート。
このデッキに限ったことではありませんが、ビマナ対面では「トリガーマナブーストで5、8になるタイミング」に注意が必要です。前者は《リュウセイホール》、後者は《永遠》《ダイハード》が着地するマナですね。
墓地ソース
GTで焼かれない6000ラインの展開が大切です。
無理ではありませんが不利対面です。
動画
もしかしたら
おわりに
以前「オトマクットアポロヌス」で爆死してしまったので、リベンジできてよかったです。
《アポロヌス》が好きな方は是非触ってみてください。まだまだやれます。
それではまたどこかでお会いしましょう。