前原メモ

あまり役に立たないゲームブログ ほぼデュエプレ

【デュエプレ】使って気付いた"変なハンター"の強さについて①

はじめに

 

ハンターというテーマは、新弾が発売される前から完成度の高さが示唆されていた。

《ヤッタレ・ピッピー》という高スペックの初動、ガトリンガーの生まれ変わりこと《アクア・ジェット》。不死鳥のようにシンパシーを引っ提げて現れた《ガイアール・ホール》。そしてダメ押しとばかりにサイキック・リンクの仕様が変わった。

これはメカオーに勝るとも劣らない収録内容だろうと私は期待に胸を躍らせていた。

 

しかし、いざカード一覧が公開されてみると、確かに強いデッキは作れそうだが…同時に「なんだこれ?」と疑問に思うカードが多く存在していた。

強いプレイヤーであればその存在理由をすぐ見いだしていたかもしれないが、少なくとも私には収録意図が分からないものが多かった。

私はその「よくわからないカード」には見向きもせず、無難そうな40枚でデッキを組み上げた。

 

結果は上々。一時的に1600後半までのし上がり、レジェンドタッチをすることが出来た。だがそれは一瞬の喜びに過ぎなかった。

ハンターデッキの本質が呪文コンボデッキであることはすぐに見抜かれ、《ガガ・アルカディアス》《ドラヴィタ》が蔓延し始めた。

依然として強力なキリコやMRCの上振れも相まって、私はすぐにレートを溶かした。辛い現実を目の当たりにした瞬間だった。

 

だが、良いこともあった。タイトルにもある通り、負けが重なることで「よくわからないカード」と切り捨てていたハンターの強みを理解することが出来たのである。

私は自分の考察力の無さを恥じ、同時に深いところまで考えられた16弾ハンターのラインナップに感動した。

 

今回は、私がゲーム体験を経て強さに気付けたカードを何枚か紹介していきたいと思う。

 

サイバー・S・マリン

 

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まずは《サイバー・S・マリン》。

 

何故今になって《スチムパンプ》のパチモンみたいなカードを出すのだろうと疑問に思った。少し考えてみたのだが、新弾実装前の時点では《サイバー・N・ワールド》と組み合わせて使ってね!というメッセージなのかな…くらいにしか思えなかった。

 

だがこのカードには《アクア・ジェット》を出すことで2枚のシールドを割れることが確定するという強みがあった。

 

それがどうしたと思われるかもしれないが、相手シールドを3枚まで減らしておくことで、次のターン《ガイアール・カイザー》を絡めてダイレクトアタックまで持ち込めるのだ。

一応6キル。決して早くはないが、キリコ等がグダッている時ビートプランに移行出来るのは便利だと感じた。

 

…ハンターを使ってみたプレイヤーならわかると思うが、覚醒リンクに特化したハンターデッキは正直強くないのだ。

毎回先攻で最速リンクできるなら話は別だが、実際は妨害を受けてグダることが少なくない。そんな時、《マリン》のパンチ力は裏択として非常に頼りになる。

 

そして、パワーの高さも魅力的だ。

 

《マリン》は記載されているパワーこそ3000だが、両プレイヤーの最初のドローに反応する都合、基本的に4000以上のパワーを有している。この4000というパワーラインが非常に頼もしいのである。

 

《ハチ公》や《アクア・ジェット》と並んでいる時を想像してみて欲しいのだが、気付くことはないだろうか。ヒントはパワー。

…そう、採用されやすい3000ラインのハンターと並べた時、《スーパー炎獄スクラッパー》で一掃されずに済むのである。

スクラッパーは小型ハンターを焼き切るべく多くのデッキに採用されているので、パワーラインの高さを感じる機会は多い。

 

そして相手エイリアンに反応する攻撃・ブロック拒否能力。私はまだ活かせたことがないのだが、《ガガ・アルカディアス》を退かせない時、こいつが仁王立ちして勝ち切るゲームがあるかもしれない。

 

まとめると、こいつはメタカードのメタカードとでもいうべき優秀なカードである(と、今の私は考えている)。スチムパンプのパチモンではなかったのだ。

 

ラブリー・ハート

 

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このカードも使えば使うほど旨味が分かるカードだった。こいつはクリオネではなくスルメかもしれない。

 

このカードの初公開は公式動画。第一印象は控えめすぎる《キューティー・ハート》だなというものだった。

アンタッチャブル》は防げるけど、4000のブロッカーが出てきても大して硬くないでしょとタカをくくっていた。《ガイアール・ホール》のシンパシーに貢献できるところが利点かな?くらいにしか思わなかった。

 

しかし違った。このカードを分析するにあたって注目すべきはそこではなかったのだ。こいつは受け札でありながら、とあるカードに対するメタカードになる点が魅力だったのである。

そう、こちらを永続的に無力化させ破壊の限りを尽くす重量級ドラゴン、

 

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《永遠のリュウセイ・カイザー》の対策になるのである。《リュウセイ》の除去手段はバトルなので、単体では《ラブリー・ハート》を破壊できないのだ。あらかじめ相手シールドを割り切っておけば、詰め筋として機能する。

火力等で《ラブリー・ハート》を処理する動きをされても時間は稼げている為、その隙を突いて《アクア・バースター》+《シューティング・ホール》で逃げ切る等の動きを狙いやすい。

 

そしてこのスルメ、《キューティー・ハート》とは異なり盾が減っていない状況で手打ちしてもそこそこ強いのだ。

理由はもちろん4000あるパワー。《マリン》と比べると重いのでマナに送りがちだが、出せれば頼もしいぞ。

 

コブシ・エース

 

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ヤッタレシシガミを差し置いてこんなん使うか?という印象だった。

 

2コストのハンターがあまりいなかったため最初から使ってはいたものの、「もっと強い2コストのハンターがいたら入れ替えたいな」と思っていた。

 

…あまりにも、浅はかな考えだった。

 

ハンティングという能力、強すぎる

 

自分自身もカウントするの知らなかったんだ…

 

かなり広い範囲に殴り返しが効くのでとても助かっている。《デストラーデ》に対し相討ちを決めた時は惚れそうになった。

 

やっぱり筋肉がある者が強いんだよな。

 

こいつでも殴り返せない《ショー》とかいう兄貴がいる?それは、困るな…

 

サイチェン・ピッピー

 

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あれはハンターミラーをしている時であった。

 

お互いに《ブーストグレンオー》や《ソニックウェーブ》を差し込み、相手の覚醒リンクを阻止する不毛すぎるやりとりが展開されていた。

 

厳しい攻防だったが、私はなんとかゴールを見つけた。相手の《ドラゴニック・ピッピー》を焼き、次ターンで覚醒リンクをする未来が見えていた…はずだった。

 

私の眼前を横切るセイバーのエフェクト。生き残る《ドラゴニック・ピッピー》。私はそのまま、相手の《ガイアール・オウドラゴン》に蹂躙された。完敗であった。

 

…マッドネスデッキにしか出番が無いと思っていたが、それは間違いだと気付けた。たくさん積むカードではないと思うが、ミラーが多発するようなら採用を検討したいと思った。

 

おわりに

 

今回珍しく環境デッキを使ったわけだが、その結果ハンターというものを少し深く知れたように思う。負けは重なったがとてもよい経験だった。

 

そして、運営はすごいなと素直に思った。

 

当たり前のことなのかもしれないが、彼らはどのようなメタゲームか展開されるのか相当先まで読んでリストを作っている…そう肌で感じた。

 

デッキ作りをこよなく愛するオタクとしては、かつての5cメカオーのように、彼らでも思いつかないカードの使い方を開拓してみたいものである。

 

…デッキビルド杯、頑張るしかないな!(ランクマッチは?)