おことわり
この構築は新弾発売直後の異常なモルネク環境で数字を出したものです。
回るデッキであることは保証しますが、参考程度に読んで頂けると幸いです。
はじめに
お疲れ様です。先日、せいしんりょくエンテイにねこだましをしてしまった前原と申します。
今回は私の大好きなカード《ダースレイン》を使ったビートダウンデッキを紹介します。
(参考:【ダースレインビート】 - デュエル・マスターズ Wiki)
本構築はNDにてレート1600超え、レジェンドタッチを達成した構築となっております。
→後に1630まで。
是非、叩き台としてお使いください。
構築
解説
最大の仮想敵はモルネク、次点がモルネク意識の速いデッキとなっています。
積極的に4キルを狙っていける前のめりさを出しつつ、無理なく不利対面の対策も取り入れた自信作。代償として、受け札は見事に消失してしまいました...
特筆すべきはやはり青を全抜きしている点でしょう。
紙のダースレインビートといえば青黒ベースが主流で、赤はクロスファイアのみという構成も少なからず見受けられました。私自身、紙では青黒ダースレインを愛用し、デュエプレにおいてもそれを再現しようとしていました。
では何故青が入っていないのか?それは青カードが全体的に弱くデッキを歪めてしまうからです。
「正気か?むしろ紙のDS環境よりも強いだろ?墓地ソース強いだろ」と思われるかもしれません。ですが、墓地ソースとダースレインビートは似て非なるもの。進化獣を核とするダースレインビート視点では、《アツト》と《クロック》以外の青が兎に角微妙なんです。
《テスタ》や《アリス》は《ダースレイン》になれないし、《キューブリック》は黒主体のダースレインビートとは喧嘩しがちでほぼ機能しません。彼らを積む旨味が薄いので《アツト》も初動として扱うことが困難。
魔法の呪文「アツトアツトダースレインクロスファイア」はデュエプレにおいては若干ご都合感のあるムーブだったのです。(狙おうと思えば狙えるけど他が疎かになるという意味です)
そこで白羽の矢が立ったのが《デスマーチ》。
このカードを採用することで青抜きと速度を両立し、細部を整えたものが本構築となります。
モールスって強いの?
本構築をSNS上で公開した際、ありがたいことにたくさんの反応を頂きました。
その中に《モールス》は必要なのか?という書き込みが幾つか見受けられましたので、ここで回答させて頂きます。
環境序盤ということもあり4積み推奨!とは言えませんが、私としては《モールス》こそがこのデッキ最大のパワカ、たくさん積みたいカードと考えております。
モールスの採用理由は大きく分けて、
- トップ解決力を向上させたい
- 展開力を向上させたい
- 有効札へのアクセス手段
以上3点となります。
順に解説します。
まず①ですが、これは劣勢時を想像してもらえれば強さが分かりやすいのではないでしょうか。
相手のトリガーで盤面が更地。シールドこそ割り切ったものの相手にはブロッカー。攻めにリソースを使い切りハンド0。あるのは大量の墓地だけ…
そんな時、モールスを引けばどうでしょうか。
モールスが僅か1マナで墓地のダースレインを釣りそのまま進化、ダースレインがクロスファイアを釣りダイレクト成立…となるわけです。
無から突然の4打点。状況次第ではここにデスマーチも絡みます。このリカバリー能力はなかなか他の速攻デッキでは実現できません。
続いて②について、これは画像を見てもらえれば一目瞭然でしょう。
このデッキって、これだけ「待てる」んです。速いだけじゃないんです。まあこの試合はスパークで負けたんですけど
そもそもダースレインが溜めに向いたカードというのはあるのですが、そこにモールスが絡むことで非常に高い展開力を実現。モールスがいないと、ここまで広げるのは簡単ではありません。
そして③。
繰り返しになりますが本構築には青が入っていません。それはつまり手札交換カードが無いことを意味しており、手札に有効札を抱えることが難しいことは想像に難くないかと思います。
…しかし、モールスがいればどうでしょうか。
実質墓地全てが手札です。
デッキの潤滑油としても非常に重要なんですよね。
立ち回り
主なムーブ
①オタカラオタカラダースレインクロスファイア
②ブラッドレイン→4コスト闇クリーチャー
③デスマーチを絡めた刻み
④5マナ時、モールス(デスマーチ)ダースレイン進化速攻成立
⑤6マナ時、2コスト闇クリーチャーダースレイン進化速攻成立
手札と相談して通りそうな攻撃を行います。
こちらには受け札がありませんので、攻めても勝てず返しで負けることが予想される時は止まります。
…これ自体はどのフルパワー構築も同じだと思いますが、このデッキの強みは「溜め」が多くの場合「相手の攻撃を耐える動き」となることにあります。
デスマーチもホネンビーもブロッカーですからね。
グダってもモルネクハートバーンで終わり…となりにくいのが勝てた理由かもしれません。
(ブロッカーが機能しない緑単サソリスは試合がもつれたら《ボンバクタイガ》でジャスキルを遠ざける等の行動が求められます)
前のめりなデッキである以上カウンターシューゲイザーやヘブンズゲートは重たい相手ですが、本構築は青を抜いたことで《エンターテイナー》を採用することに成功しています。
ダースレインとホネンビーでテイナーを探そう!(ダースレインはデッキを掘ることに長けているのでメタクリーチャーと共存しやすいぞ!)
カード紹介
デスマーチ
攻めにも守りにも大活躍。
退化が出来ないのに何故再録されたんだろうと思っていましたが、ダースレインの為だったのかもしれません(本当か?)
ブラッドレイン
4コストに強いカードが固まっているデッキなので、2→4のムーブを作れる《ブラッドレイン》は相性が良いですね。
要求値は高いですが3tダースレインにデスマーチや《チェイサー》が上手く絡めば4キルが成立します。
オタカラ・アッタカラ
黒単色のアツト。
墓地はあればあるほど良いので雑に投げたいカードです。
チェイサー
初動かさ増し兼赤マナ。
墓地肥やしが1と少なくクロスファイアへのアクセスは遠いものの、序盤にデスマーチを走らせたい時に力を発揮します。
ただし本構築はそこまで赤マナが多くないため、2ターン目に出すのはやや厳しめ。ブラッドレイン、オタカラ以降の初動というイメージです。
たまに自らスピードアタッカーとなり打点を伸ばしてくれます。楽しい。
ボンバクタイガ
貴重な除去札です。範囲は決して広くはありませんが、面倒な小型ブロッカーやシステムクリーチャーを退かすのには十分!
ただ、こいつはテイナーとの両立ありきな気がしますね。倒したいクリーチャーの多くがカウンターデッキのパーツなので。
例:《オリオティス》、《コッコルア》、《チャーマジュン》、《スーパーエメラル》
もしこのデッキを元に構築組みたいよ〜、という方がいたらまずコイツを疑ってください。他にも採用を検討できるカードはたくさんあります!
ホネンビー
墓地肥やしと墓地回収を両立するナイスカード。殴れないデメリットは進化すれば消えるのでただただ強いカードです。
ダースレインと能力が被りますが、前述した通りブロッカーである点が非常に優秀なので問題ありません。むしろ、攻めたい時のダースレイン、守りたい時のホネンビーと使い分けられるメリットが大きいです。
ダースレイン
本当に絶妙な強さで楽しいカードです。
《スタートダッシュリバイバー》、《ジャバジャック》といったライバルがいるものの、前者とは
・使い回せるカードの違い
・ブラッドレインから繋げた時のバリューの高さ
後者とは
・構築単位で除去に強くすることができる
ここら辺で容易に差別化出来ると思っています。
エンターテイナー
一部の受け札を無力化したり、インチキ臭い踏み倒しデッキを咎めたりと便利なカードです。
クローシスだと枠を見付けるのが非常に難しいので、これが楽に採用できるのも赤黒のいいところかな〜と思っています。
モールス
先程語ったので割愛。ナーフされても殿堂カードは殿堂カードでした。
クロスファイア
ダースレインビートといえば。
今はただ軽くてデカイカードという感じですが、今後《ボルシャック・ドギラゴン》が出てくるとそちらを貫通できるアタッカーとして機能するようになるので今から楽しみです。
改造案
参考までに、私が試した+試したいカードを書いておきます。
⭐︎がついているのは追記したもの、加筆したものです。
・赤マナ兼フィニッシャーとして5000GTを採用する
→速攻、殴リスに更に強くなれます。
・学校男+ドルルフィンのパッケージを採用する
→除去札にもなる《学校男》と破壊と同時に大量の墓地肥やしを行う《ドルルフィン》の組み合わせ。
かなり強いですが現環境は並べるデッキが多く、学校男で狙ったクリーチャーを破壊するのは難しい印象。
・パルサーを採用する
→脳内だとすごく強いんですが実戦だとうーん?という感じ。自分の使い方が下手なだけかも。
・エヴォル・メラッチを採用する⭐︎
→進化クリーチャーが多い構築なのでピンで入れておくと思わぬ活躍をしてくれるかも。ダースレインになれないので複数積みは個人的には嫌です。
【余談】
リア友「《エヴォル・ドギラゴン》が受け潰しになるのでは?」
俺「ドギラゴンとメラッチ入れて回してみる」
俺「3戦して2回ドギラゴンをマナに埋めてしまった…」
・ナスロスチャを採用する⭐︎
→《ナスロスチャ》は構築次第で狙って黒カードを墓地へ送れるカード。ブラッドレイン下で使うことで確実にデスマーチまでくっ付けることが出来ます。今回の構築だとクロスファイアが落ちてしまうので《ブルース》や《HDM》を採用する必要があります。
・タイガマイトを採用する
→メンデルスゾーンを連打したモルネクや手札消費の荒いサソリスの動きを一時的に止めることができます。《特攻》も試しましたが、ハンデス後攻めに転じることができるこちらの方が使用感が良かったです。
・パックポックピッグを採用する⭐︎
→採用推奨。コストが重くパワード・ブレイカーを活かすのも難しそうだなと決めつけ試さずにいたのですが、デッキの再現性を大幅に高めるえげつないカードでした。
考えてみればオタカラやダースレイン2匹分の墓地肥やしをしてくれるカードなので弱いわけがないんですよね。サルベージの質もグンと上がります。偉すぎる。
・キラーザキルを採用する
→除去能力を持つパンチャーが弱いわけありません。1、2枚忍ばせておきたいかも。
・タッチクロック
→無難に強い。呪文採用に抵抗がなければ《デスゲート》も採用すると一気に受けが厚くなります。私は闇以外を極力入れたくないので《カナサンド》を使っていますが。
仮想敵であるモルネクの構築が煮詰まりプレイヤーの練度も上がった今、数枚挿しておいた方が良さげです。
・GENJI XXXを採用する
→天門へのメタカード。本気か?と言われそうですが、
・天門視点LOを狙えるのであまり殴ってこない
・ヴァルハラグランデが出た瞬間詰む
・ダースレインで山を掘りまくればピンでもハンドキープできる
といった事情があり割と本気です。まあ受け強い環境でダースレインビート使うなよってのはそうなんですが…
・世紀末HDMを採用する(1/29追記)⭐︎
→自軍も吹き飛びますがあまりにもコストが軽すぎる。モールスとの相性がすこぶる良いので現実的なブロッカー対策はこっちかもしれません。
・竜音のゼクスを採用する(ALL)
→オタカラ8投!めっちゃ安定します。
・覇竜凰ドルザバードを採用する(ALL)⭐︎
→《竜音のゼクス》、《ドルゲドス》、《ディス・アダラ》など妙に進化元が豊富です。《エメラルーダ》などの対策になるかもしれません。まじな話をすると単体で機能する《ブラックオブライオネル》とか《ガジラビュート》で良いと思います…
・暗黒凰ゼロ・フェニックスを採用する(ALL)⭐︎
→リア友より。完全に忘れておりました、恥ずかしすぎる…!私のレシピだと赤クリーチャーが不足していますが構成次第でぶん回りそうです。
・ザビクローorボーンスライムを採用する(ALL)
→ブラッドレインと絡めた時の出力が堪らないですね。
・スタートダッシュリバイバーと両立する(番外編)
→SNS上で見かけていいなと思いました。青黒で組むならこの形にしたいです。
関連リンク
動画
youtu.be
候補カードを一緒に考えてくれた友達のブログ
sol1116.hatenablog.com
おわりに
以上です。
《ダースレイン》というカードの魅力、デッキの面白さが伝われば幸いです。
新弾環境は始まったばかりなので、まだまだ擦っていきます!
それではまたどこかで。