前原メモ

あまり役に立たないゲームブログ ほぼデュエプレ

【デュエプレ】デイガ返霊ビート【NDマスター】

はじまり

 

先日、相互のフォロワーさん数名と集まってルームマッチを行った。わたしはここ最近ランクマッチをやる時間をあまり取れておらずゴールド帯の民だったのだが、皆歓迎してくれてとても嬉しかった。ルムマは様々な構築が飛び交っており、ランクマッチとは比べ物にならないくらい面白かった。

私は擦りに擦っている「オガプーコントロール」で挑んだが、ピン投の《トワイライト》が手札から溢れて爆発した。

 

中でも特に気になったのが、ポムポムブリンクさん(ポムポムブリンク(@pompomblink) | Twitter)が使っていた「赤黒返霊」だ。《イダテン・アクセラー》で《ディアスZ》や《ハンニバルZ》の返霊をタイムラグなく起動する動きが強力な、渋カッコイイデッキである。

 

 

非常に魅力的な48枚である。(クロスギアサーチの《ボルット》や、超次元クリーチャーを睨んでいるであろう《ヤミノサザン》が面白い)

しかし、ポムさんは更に強力なデッキにするべく、悩みながら試行錯誤を続けている様子だった。

...構築に惹かれた私が、返霊デッキ開発に参加したいと言うのに時間はかからなかった。

 

(余談だが、ポムさんは過去に黒単の返霊構築記事(ネット縛りマスターチャレンジ【返霊ビート途中報告】)を執筆されているのだが、こちらも面白いので是非)

 

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というわけで、今回紹介する構築は当ブログでははじめての「他のプレイヤーさんと一緒に作った構築」である。

 

※この記事を書くにあたってポムさんの許可は頂いております!そして今後、ポムさんの記事が上がる可能性もあります。

 

構築

 

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情報共有を行い完成したデッキがこちら。

1つ目が《ロノヴェル》を採用した基本タイプ(?)、2つ目が前原がプラチナ帯終盤で使った《クローズ》採用タイプである。

本記事では返霊を安定して行える1つ目を紹介する。

 

デイガカラー(赤黒白)であることに驚かれた方もいるだろうか。

何故こうなったのか簡単に説明すると、「《イダテン》を使いたいが他に入れたい赤カードが無い」という問題を《ジャック・アルカディアス》で解決したからである。

見た目はアレだが、実態はマナ加速から大型クリーチャーを呼び出して殴るシンプルなビートダウンデッキである。なんだろう、盤面破壊性能が増した代わりにちょっと遅くなったリース超次元…というと、イメージしやすいだろうか?超次元デッキの天敵《ドラヴィタ》を《ハンニバルZ》が食べてくれるのが推しポイント。

《クローズ》採用型はそこをより伸ばした構築である。プラチナ1~2帯は《ドラヴィタ》だらけだったのだ

 

ちなみに、《ロノヴェル》を採用するアイディア(当初は《ヤミノシーザー》だった)と《コメット・チャージャー》を採用し3→5に寄せるアイディアがポムさん白を加えて枚数を調整したのが自分である。

私は返霊デッキの初動は《ヤミノレオール》と《ボーンおどり・チャージャー》だと決めつけていたため、一人では絶対にこの形にはできなかった。

 

戦績

 

ゴールド5からジャンプアップ込みでNEWマスター到達。

 

基本的な動き

 

理想の動きはロノヴェル→チャージャー→5コストホール。チャージャーが無ければ《サプライズ》→《ローズ》→5コストホールみたいな感じで動く。

 

マナが5〜6枚たまったら準備完了。(理想は《ハンニバル》+置いてある《イダテン》をクロスできる7)《ディアスZ》や《ハンニバル》、時には《GENJI》を投げつけ、圧力をかけていく。《ディアスZ》の2点+《ハンニバルZ》or《GENJI》の3点で相手シールドを割り切れる点が強力だ。

 

動きが遅れてしまった場合も諦めるべからず。墓地さえたまっていれば、ハンニバル》の地獄返霊で捲ることは十分可能だ。トリガーサプライズから《アンタッチャブル》を出せるので、ワンショットは決まりやすい。(特にvsライゾウは《ハンニバル》の使い方が大切になってくる…と思う。)

 

《イダテン》はコンセプトカードだが、これに依存はしない。うまく置けたらトップ解決力がグンと高まる上振れカードと考えるとよい...と思う。

 

各対面気を付けること

 

※書ける範囲で。戦えていないデッキタイプも多い。

 

VSライゾウ

 

相手がもたついていたら《ディアスZ》、《GENJI》で殴りきる。《ストームホール》圏外の6000↑を複数並べれば大体のライゾウは貫ける。(理想は盤面を作ってワンショットだが、状況次第では《ストームホール》を割り切って刻むことも。《ローズ》が《アカギ》にやられないのがいい感じ。)

相手がこちらより早く《ライゾウ》を立ててきそうな場合は《ハンニバル》を場に用意して盾で返す。

あまりいないが《ドルボラン》は天敵。《ディアスZ》と《ハンニバル》をまとめて除去してくる悪魔のようなカードである。(一敗)

 

VSドロマー超次元

 

リソース面で大きな差がある上《ディアスZ》を出してくるので苦手な対面。やりたくない。

軽量ハンデスを連打されると苦しいが、ペーパーになりやすいカードを極力排除しているので6マナまでたまれば頑張れる。ドロマーは盾が薄いので《イダテン》や《GENJI》を絡めて押し切りたい。

また、小技としては《ローズ》を立てた上で大型サイキック・クリーチャーを連打するのも効果的。サイキックに除去を強制させつつ、こちらは後続を用意しつつ殴ることが出来る。(しかも、サイキック呼び出しに使った超次元は山に戻るので長引けば有利になる。)

《ミル・アーマ》始動を《コメチャ》で妨害しつつ《ディアスZ》を展開できると気分が良い。

 

リース超次元

 

同じ系統のデッキだが、相手の方が速度がはやく受けも厚いので苦戦は必至。盤面処理と後続の除去を行え、相手の《GENJI》を弱められる《ディアスZ》が重要。ディアボロスZ》まで作れれば非常に有利になるが、簡単ではない。

盾とブロッカーで受け、《ディアスZ》や《ハンニバルZ》で相手のリソースを断ち、大型クリーチャー複数体で殴り切るのが丸いだろうか。幸い(?)こちらの主力はアタックトリガーで除去を飛ばせるクリーチャーばかりなので《ジャック》や《マティーニ》は貫通しやすい。

 

デストラーデ芋コン

 

序盤は超次元呪文や《ジャック》で相手の場にクリーチャーを残さないようにする。その後、《ディアスZ》の殲滅返霊で相手のプレイを弱めつつ刻む。(諸説あるが、私は早い段階で刻んだほうがいいかなと思う。殲滅返霊が《イモブレ》メタになってるし)

大切なのはこの後。わいてくるトリガークリーチャーを利用して《ディアボロスZ》を作るのだ。《ディアボロスZ》が立てば《デストラーデ》以外のクリーチャーは場に居座れなくなり、勝ちが一気に近付く。《アクア・サーファー》まで考えると《キル》を横に添えたいところ。その後はLOを狙うか《ディアボロスZ》を維持できるように気を付けて殴るか。

どうしようもなかったら《ハンニバル》でお祈りワールドブレイクをする。フィニッシュを《アンタッチャブル・パワード》にすると決まる確率が上がる。

他のデストラーデ構築とは全然当たらなかったので分からず…

 

感想

 

返霊という能力を活かしつつ、しっかりと戦えるデッキにできたかなという印象。

自分1人で作った構築であればずっこけてもネタにすれば良いのだが、今回ばかりは最低限の結果を出したかったのでマスターに行けてよかった。

 

また、構築に参加するにあたって、以前ポムさんが書いていた

 

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「返霊の楽しいポイント」を大切にしたかったのだが、こちらも白を加えたことでより狙いやすくなったのではないかと思う。

私からも言わせてもらうが、相手の攻撃を押しとどめながら《ハンニバル》でワンショットを決めるのは楽しすぎる

あと個人的には、返霊を繰り返すことで山札がだんだん強くなっていく感じも楽しいなと思う。

 

繰り返しになるが、ポムさんの原案や発想がなければこの形には絶対にならなかったので感謝の気持ちでいっぱいである。ありがとうございます。

 

参考文献

 

pompomblink.github.io

 

再掲。始まり。

 

note.com

 

お気付きの方もいるかもしれないが、今回の構築はこの記事をかなり参考にしている。いつもの私だったら「ドロソが《ローズ》だけなのはキツいだろ」と思考停止していたと思う。ためになる記事をありがとうございます。

 

おわりに

 

他の方と一緒に構築を組むのは新鮮で楽しかった。

 

ただ、ちょっとだけ。ちょっとだけ、「前原が使いやすい構築」になってしまったんじゃないかなと申し訳なく思っている。

ここには記載しないが、他にも「これ強そうじゃないですか?」と話題にあがったカードはたくさんあったのだ。青を混ぜる案もあったし、《インフェルノ・サイン》や《破壊龍神》を絡めることも考えた。

 

試せていない案、試したい案がまだまだある。返霊デッキは更に開拓できると思う。引き続き、調整を続けてみたい。進展があったら鬼DM送るのでポムさんは覚悟しててほしい笑

 

おまけ〜採用カード〜

 

構築記事あるある。無駄に長さだけはあるため、興味のある人だけどうぞ。

 

イダテン・アクセラ

 

強いが単体では機能しないカードなのでピン。

返霊クリーチャーは勿論《ボルシャック》や《アンタッチャブル》など、SA化することで化けるクリーチャーが本デッキには大量に入っている。いろいろなクリーチャーにつけてみて欲しい。(このカードを最大限活かすため、打点になるカードを優先的に採用していたりする)

ちなみにジェネレートするタイミングだが、理想は「チャージャーにくっつけて出す」かと思われる。手札に持っておくことで《ジェニーダーツ》からチャージャーを守ることができるからだ。

 

ロノヴェル

 

3→5の流れを邪魔することなく墓地を増やしまくってくれるナイスカード。終盤に引くと腐るので少しおさえて3投。

このカードはブロッカーである点がとにかく偉い。速いデッキの攻撃を受け止めて《ディアスZ》を間に合わせたり、ライゾウのワンショットを受け止めてハンニバルカウンターを決めたりする。

 

サプライズホール

 

防御シールドトリガー兼、チャージャーが引けない時の初動兼、白マナ。終盤は《ヤヌス》を絡めて打点を作りまくる、みたいな動きもやってのける。

《イダテン》の恩恵を受けられる白トリガーということでなんとなく採用したカードだったのだが、あまりにも強すぎた。呪文故にとりあえず撃てば墓地が+1されるのがインチキくさい(落ちたら《GENJI》の強化に繋がるのも無駄が無い)

 

ボーンおどり・チャージャー

 

最も強力な初動。《ロノヴェル》が無くても《ボンチャ》→《ミカド》→適当なホールと動くことで1回殲滅・地獄返霊出来る。

終盤も低コストで既に場に出ている返霊クリーチャーを強化する役割がある。

 

コメット・チャージャー

 

第二の初動。墓地は肥えないが相手によっては《ボンチャ》以上に強い一手となる。

先程触れたドロマー超次元の《ミル・アーマ》の他、Bロマの《デスマーチ》にも突き刺さる。

 

ラビリンス・ローズ

 

名前がお洒落すぎる中型の返霊クリーチャー。

カードパワーはお世辞にも高いとは言えないが、出すだけで《ディアスZ》、《ハンニバルZ》の返霊1回分の墓地肥やしが出来るので抜くことはできなかった。

同コスト帯に《ミカエラ》がいるが、即効性とイダテンの恩恵を受けられる点でまさっていると考えている。ポムさんの記事にもあったが、《ミカエラ》を出すと《GENJI》がきつくなる点もマイナス。

貴重な手札補充持ちクリーチャーなので、状況によってはこのカードで刻んでいくこともある。(チャージャーイダテンが揃った時や、ハンデスと戦う時など)3000火力圏外なのが嬉しい。

 

ジャック・アルカディア

 

サイキック・クリーチャーに強い(相手の《キル》や《ジョン》を焼け、《アンタッチャブル》は受け止められる)ので今まで以上に頼もしく感じる。黒緑速攻の《シシマイ》に黙らせられたりもしたけど。

地味に《マティーニ》を覚醒させることができるカードなので、《サプライズ》と同時にトリガーしたら先に《サプライズ》を解決しよう。

 

シャイニー・ホール

 

相手クリーチャーをタップする超次元呪文。返霊クリーチャーや《ボルシャック》と相性が良い。

《ドラヴィタ》、《チャクラ》が入っていないので出来ることは小型ばら撒きのみ…かと思いきや、《ユリア・マティーナ》を直接出せたりする。やったことはない。

 

ミカド・ホール

 

本構築のメインアタッカー《ディアスZ》を呼び出す超次元呪文。マイナス2000では痒いところに手が届かないのではないかと危惧していたが、いざ使ってみるとわりかし的がいることがわかった。(小型サイキック、《エコ・アイニー》、ナイトクリーチャーなど)

とはいえ所詮は《ファントム・バイツ》。《ディアスZ》を呼び出すカードという気持ちで使うのが良いだろう。

 

ボルシャック・ホール

 

《ミカド・ホール》と役割が若干被っているが、5コスト超次元呪文は多ければ多いほど良いので問題ない。《GENJI》との兼ね合いで2枚の採用だが、枠があるなら足したいくらいだ。

《ボルホ》の強みは少しだけ除去範囲が広いことと小型サイキッククリーチャーをばら撒けること。《ローズ・キャッスル》や《ヤミノサザン》が見えたら《ボルシャック》を出そう。

 

ホーリー・スパーク

 

ビートダウンの友。《アンタッチャブル》が流行っているので《スパーク》の重要度が増している気がする。

受け札だが手打ちすることもある。《ディアスZ》を覚醒させたい時、お世話になることが多い。

1枚だと祈れないので2枚。

 

ハンニバルZ

 

返霊デッキが成り立っている理由。このクリーチャーの1アタックで戦況がひっくり返ることは日常茶飯事だ。

なんというのか...こいつは例えるなら、有利な状況では《ボルメテウス・武者・ドラゴンモノノフ付き》になり、不利な状況では場に触れる《アポロヌス・ドラゲリオン》になるクリーチャーなのだ。《ハンニバル》はATだから弱いという意見を見かけたことがあるが違う。こいつはATだからぎりぎり許されているぶっ壊れた能力を持っているのだ!

墓地肥やし要員でもある為、迷うことなく4枚投入している。

 

アンタッチャブル(サイキック)

 

フィニッシャー。他の超次元デッキと違い、覚醒は若干狙いにくいかも。

 

キル(サイキック)

 

《ディアス》をバウンスから守りつつ覚醒するなど。

 

マティーニ(サイキック)

 

《サプライズ》を防御札にするために採用。《赤ヤヌス》を覚醒させられる唯一のカードでもある。

 

ジョン(サイキック)

 

このデッキでは5コストホールから《ジョンジョ・ジョン》面を直接出す運用が多い...気がする。

一番使わないのでBロマを考えないのであれば抜いていい(先に《ディアスZ》で殴ることが出来れば《Bロマノフ》出ないしね)

 

シンカイヤヌス(サイキック)

 

これを入れておくと、《サプライズ》2発で2打点作れるようになる。狙いやすいのは、7マナ使って《サプライズ》&《ジャック》。

 

ボルシャックドラゴン(サイキック)

 

《ボルシャック・ホール》から出せる高パワークリーチャー。タップ呪文と組み合わせて覚醒を狙うこともできる。

枠の都合で1枚。

 

ディアスZ(サイキック)

 

実質出た時除去持ち、高パワー、殲滅返霊。どうみても5コストで出てくるクリーチャーのスペックではない。

場持ちがよく、低リスクで殴れる(相手リソースを奪いながら動くので)クリーチャーなので、《ハンニバル》や《GENJI》への繋ぎとしてこの上なく優秀である。

また、(先程一例を挙げたが)このデッキでは《ディアボロスZ》への覚醒も積極的に狙っていく...というか、狙える機会が頻繁に訪れる。詰め筋にもなり得るので何体除去できるかは常に気にしておくと吉。

《ミカド・ホール》のスペックを出来るだけ引き上げたいので2枚。

 

採用候補一例

 

クローズZ

 

前述の通り《ドラヴィタ》に若干厚くなる。《イダテン》との相性も良く、扱いやすい。

 

デーモン・ハンド

 

基本的に相手クリーチャーは《ディアスZ》や《ハンニバルZ》の返霊で除去した方がアドバンテージを稼げるので出番は多くない。しかしこのカードには明確な仮想的が存在する。

そのターゲットとは、相手の《ディアスZ》だ。こいつをなんとかできるというだけでも採用価値がある。

その他、高パワークリーチャーのビートダウンを咎めるのにも役立つ。《クローズ》より良いかも。

 

ヤミノドーベル、ボーン・アミーゴ

 

《ロノヴェル》と同じ墓地肥やし能力を持つブロッカー。チャージャー呪文とコストが被るので《ロノヴェル》を優先したが、ロングゲームを意識するなら入れ替えを検討できる。

 

リバイヴ・ホール

 

サルベージ札。デッキが呪文ばかりになってしまったので抜けていったが、あったら強いとは思う。返霊と相性は良くない。

 

インフェルノ・サイン

 

ハンニバルカウンターを重視するなら。ただ、ポムさん曰く「使うなら他に釣りたいカードを入れたい」とのこと。