はじめに
ありがたいことに私のデッキが面白い・好きと言ってくださる方が何人かいるので、今回は私がどうやってデッキを組んでいるのかを1から話してみようと思います。
とはいえ、参考にしてくださいと言えるほど私は強いプレイヤーではないので、何かこう、読み物として見て頂ければ幸いです。
- はじめに
- 構築
- ステップ1〜使いたいカードを決める〜
- ステップ2〜まず完成されたデッキを使ってみる〜
- ステップ3〜確定枠を埋める〜
- ステップ4〜初動選択〜
- ステップ5〜採用理由を明確にした上で、マナカーブに沿ったカードを入れていく〜
- ステップ6〜シールドトリガーを入れる〜
- ステップ7〜環境デッキを意識したメタカードを入れる〜
- ステップ8〜実戦〜
- ステップ9〜改善〜
- ステップ10〜再度対戦〜
- まとめ
- おわりに
- おまけ
- 追記
構築
今回は密かにあたためていたカチュアデッキを例に記事を書いていこうと思います。
もうすぐ環境も変わるので、供養も兼ねて。
デッキがこちら。
ザンジバルという怪しい生命体がいますが、これも明確な採用理由があって構築に入っています。どういう形でデッキに入って来たのか、よかったら予想してみてください。
ステップ1〜使いたいカードを決める〜
私は基本的に使いたいカード...言い換えればデッキの主役となるカードを決めて、そこからパズルをはめるようにデッキを組んでいきます。
この使いたいカードというのは、好きなカードまたは環境でワンチャンあるんじゃないか?と感じたカード。当ブログでいうと前者は《バルガゲイザー》、後者は《ラルバ・ギア》とかそこらへん。
今回のデッキでは、もちろん《カチュア》が主役となります。
余談ですが、私は1枚のカードではなく特定のコンボからデッキを組むこともあります。「●●と××を組み合わせたら最強なのでは???」とか言い出したら大体そのパターンです。
ステップ2〜まず完成されたデッキを使ってみる〜
主役を決めたら早速構築開始...とはいきません。
まずはそのカードを軸にした強いデッキを探し、存在していたら実際にそれを使ってみます。強いデッキはマナカーブや色配分がしっかりしているので非常に参考になるんですよね。
…プライドが邪魔してたまにサボってしまうのですが、ここは疎かにしない方がいいです!たぶん。
特に今回の主役である《カチュア》はちょっと前までガチカードとしてヘイトを集めまくっていたカード。こういうカードは当時のテンプレレシピを使うことで、現環境に着いていけていない理由を探ることができます。
私は一昔前のギフトカチュアを使い、
・ガントラビートに勝てない
・除去コンが《ビューティシャン》や《ベガ》を獲得したことで、リソース不足が目立つようになった
・カチュアがすぐに死んでしまう
等が課題だと判断。ここを意識して構築を行うこととしました。
特にVSガントラビート。せっかく《サファイア》を採用できるのですから、トリガービートの系譜に対して有利とは言わずとも無抵抗にはしたくないものです。
ちなみに誰も使っていないマイナーカードからデッキを組み始める際はこのステップは飛ばすことになります。構築難易度が跳ね上がります...
ステップ3〜確定枠を埋める〜
主役カードの特徴を理解したらいよいよデッキを組み始めます。
まずは絶対に必要だと感じるカードをデッキにぶち込んでいきます。
例として、主役が中型〜大型であれば《フェアリー・ライフ》などの初動から入るのが安定だと思います。初動を決めることでデッキのマナカーブが見えてくるので。
...ですが、今回はカチュアがすぐ死ぬという致命的な弱点が既にわかっていたため、初動ではなく対策カード《アルバトロス》をまず確定枠にセット。
《魂と記憶の盾》はキツイですが、闇や火の除去に突き刺さる優良カードです。
続いてフィニッシャー《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を投入。現カードプールで最も詰め性能が高いドラゴンなので間違いないでしょう。
ステップ4〜初動選択〜
先程初動を決められなかったのでここで初動を決めます。
《カチュア》を使うデッキの定番マナブーストといえば2コスト帯の《フェアリー・ライフ》、《鼓動する石板》。あるいは3コスト帯の《ウルコス》や《青銅の鎧》。
相手クリーチャーを攻撃できるので基本的にクリーチャーを優先すべきですが、ここで気になるのはガントラビートの面々を殴り返せないという点。
奴等はパワーが異様に高かったりアンタップしたりするので、《ウルコス》や《青銅》で足止めができないんですよね。
それならば相手の攻撃を利用できる可能性がある《フェアリー・ライフ》が良いと判断しました。
初動選択完了。
ここで2→4の動きが確立するため、4コスト帯のカードを優先的に採用したい!と方向性が決まってきます。
初動4枚は少ないですが、ステップ2の段階で2コストブースト8枚体制のカチュアデッキは環境に合っていないと感じた為※増量は無し。代わりに入れようと思っているカードはステップ7にて。
2コスト始動の場合、《カチュア》着地前に相手に干渉できるのが良いですね。
※ブーストカードはその性質上、序盤に撃てないと腐ってしまいます。1ターン1ターンが非常に重いこのゲームで初動8枚体制を取るのはリスクの方が大きいと判断しました。
ステップ5〜採用理由を明確にした上で、マナカーブに沿ったカードを入れていく〜
「4コスト帯が欲しい!」と決まったので、そこを埋めていきます。
この際重要なのは入れたカードの採用理由を明確に持つこと。4コストのカードは山ほどありますからね。極論《シザー・アイ》だって《フェアリー・ライフ》から繋がるカードなわけです。
とりあえず、ビートダウンデッキやクリーチャーコンボデッキ(ボルフェウスやメカオー)の動きを鈍らせることができ、《アルバトロス》ともシナジーする《マルドゥクス》を採用。
良さげな見た目になってきましたね。Allのデッキって感じがしますね。
デッキが半分くらい埋まったこのタイミングで防御の要であるS・トリガーを入れていくと良いかなと思います。まずは8枚くらいを目安にしてみてください。(よく言われるやつ)
…デュエプレは殴り合い環境なので、本当は12枚前後欲しいのですが、なかなか難しいです。
ステップ6〜シールドトリガーを入れる〜
というわけでシールドトリガーの選択です。
止めたい相手、色バランスとの兼ね合いで決めていただけたらと思います。(トリガー投入タイミングがここなのは、これくらいカードが揃っていると欲しい要素が分かりやすいから)
シールドトリガーは手札に来たら気兼ねなくマナにできるカードなので、ここで色基盤を作れると無駄がありません。
私が入れようと思っているカードは水文明なので、ここで水マナを確保しようと思います。
黒緑速攻や5cメカオーに効く《バースト・ショット》と確定除去かつ水マナが出せる《花籠》を選択。
ここまで来ると完成は目前ですね。よろしければ、もう少しだけお付き合いください。
ステップ7〜環境デッキを意識したメタカードを入れる〜
やっぱり、自作構築は作って終わりではなく環境デッキに勝って終わりたいじゃないですか。
そこで、環境でブイブイ言わせているガチデッキに対する罠を仕込みます。
(ただこの行為は諸刃の剣であり、構築が歪んで終わる危険性を秘めています。このステップは時間を無駄にする覚悟がある人限定ですね)
それがこちら、《幻想のジルコン》。
《ジルコン》は《ガントラ》と相打ち出来る高パワーのブロッカーかつ、手札交換で《カチュア》を探しに行けるルーターとしての役割も持つことが出来る優秀なカードです。
更に本構築には《アルバトロス》がいるため、《カチュア》を捨てておき後からSAにして釣り上げるプランも取れるようになります。《カチュア》の行動を許してくれない「マルコビート」なんかに対して有効かもしれません(未検証)
更にこのカード自身も《アルバトロス》で拾えるといいことづくめ。
こんな感じで。
色配分を整え、《サファイア》以外のドラゴンを用意して完成です。
有効トリガー9、ブロッカー7、破壊対策も万全。最強のカチュアデッキが完成したぜ!ガハハ!
ステップ8〜実戦〜
デッキが完成したらあとは対戦をするのみです。
実際に動かすことで、構築段階では気付かなかった落とし穴に気付けたりしますからね。
結論から話すと、たくさん負けました。
5連敗くらいしました…
割り切っていい敗北というものもありますが、さすがに連敗は良くないので改善策を考えます。
ステップ9〜改善〜
《アルバトロス》が機能し、除去デッキにはしっかり勝てました。カチュアが死ぬ問題は解決したと言って良いでしょう。
ですが、シールドを厚くしてブロッカーを採用してもガントラに勝てない...
考えてみれば当たり前で、相手の攻撃を耐えてもこっちが《カチュア》を動かせない限り勝てないんです。(正確には最低2回は動かす必要があるのであまりにも遅い)
しかし、これは逆に言えば《カチュア》さえ動かせれば勝てる可能性があるということ。つまり、
入れるべきはマナを伸ばすシールドトリガーである
こういうことになります。《フェアリー・ライフ》だけじゃ足りない!
目の前のカードを止めるのではなく、こちらの動きを早めることで間接的に防御力を高めます。やられる前にやってしまえば負けません。
とはいえ殴り返しくらいはしないと押し負けてしまうので、
この組み合わせでいくことにしました。《ビューティシャン》等にも強くなって良い感じ。
そして、特筆すべきは《デラセルナ》が《カチュア》の弾丸役も兼ねているということ。
基本《サファイア》しか出さないけど《サファイア》だけじゃ弾が足りないから仕方なく他のドラゴンを積まなければならない問題が解決しました。
上記コンボを取り入れ、
色バランスを整えて完成!
最終的に相手のテンポロスを狙いながら3→5の流れを作ることができる《コメット・チャージャー》が入り、初動マナブーストは6枚となりました。
やはり少ない枚数ですが、《エマージェンシー・タイフーン》→マナ加速のルートがあるため見かけ以上に4ターン目《カチュア》が成立しやすくなっています。
それにしても《コメチャ》は強いですね。盾0まで追い込んだ相手をコメチャマルドゥクスで仕留めたことが何度もあります。
ザンジバルは闇単色マナかつウィニーを焼けるカチュアの弾として入っています。仮想的はツヴァイやサバイバー、黒緑など。ゼロフェニの進化元を一掃してそのまま勝ったこともあります、可愛いやつです。
ここを《ブライゼナーガ》にすると《魂と記憶の盾》に強くなります(
ステップ10〜再度対戦〜
やったぜ。
決して有利ではありませんが、捲れる試合展開になることがしばしば訪れるようになりました。
まあこの対戦相手はルピコなんですけど、彼女はちゃんとガントラビートを回してくるのでいいんじゃないでしょうか…
なんか、10試合程したんですけど一度もマッチングしなくて…環境変わったんですかね…
かわりに、4c除去ゼロフェニ、天門サバイバー、除去天門、黒緑速攻といった面々に勝利を収めることが出来たのでトントンかなと勝手に思ってます(
除去コンに対してはデラセルナでペースを崩してSAでサドンデスしかけるのが雑に強いことが判明するなどしました。
自分で満足できたら構築は終わりです。
まとめ
構築手順
デッキの主役を決める
↓
完成された構築に触れる
↓
必須カードを入れる
↓
決まってなければ初動選択
↓
採用理由が明確なマナカーブに沿ったカードを入れる
↓
トリガーを8枚前後入れる
↓
残りの枠を色バランスに気をつけながら埋める
デッキが完成したら試運転、思うように戦えなかったら改善を繰り返す。満足したらおしまい
おわりに
いかがだったでしょうか?
一例ですが、私はこんな感じの手順を踏んでデッキを作っています。
皆様はどうやって組んでいるのでしょうか?よかったら教えてください。
それでは。
おまけ
クイズです。
このデッキを使っていると、とある事故が発生して負けることがあります。その事故とはなんでしょうか?
ヒントは「花籠超助かる!」です。
当たっても何もないです(
追記
一瞬で答えがバレてしまいめちゃくちゃ笑いました(
答えは《サファイア》を引き切ってしまう事故です(笑)
《花籠》の山札に戻す効果を活かせたのははじめてです...
まあ、手札交換を多用してキーパーツを引っ張ってくる構築なので妥協ポイントですかね...初手で3枚くるのは許せないですが...(本当にあった)