はじめに
久しぶりに自作構築でそれなりのレートまで上がれた(1592。ここまで来たら1600に乗りたかった)ので真面目にデッキレシピ記事を書きます。
自作といっても今回はとある先駆者様の構築を非常に参考にしています。彼女がいなければこのデッキは完成しなかったでしょう。
その人とは
デュエプレ界のママこと、光の守護者エレナ様ですね。かわいいですね...
私はエレナ様のレジェンドバトルをやっていた時、ふと思ったんですよ。
「もしかして、このゲームは《超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザー》を早出しすれば勝てるのでは?」
と。
気になったのでエレナ様に習い速攻型の《マザー》を試してみたところ、本当にちゃんと勝てる!
特に、現環境でヘイトを集めまくっている「カチュアシュート」に有利なのが魅力的。あのデッキはカードパワーが非常に高いですが、《ヴィーナス》の早期着地に対する回答がほぼないんですよね。
デッキ
採用カードの都合上オールディビジョン限定のデッキとなります。
上が古いレシピ、下が新しいレシピです。《フェニコーラ》も《パラ・オーレシス》も活きる場面が少ないので下の方が強いと思います。
概要
上述の通り《ヴィーナス》を素早く出すことを重視したレシピとなっています。
《ラ・ウラ・ギガ》4枚、《クレス・ドベール》4枚、《ソル・ガーラ》4枚と、低コストのガーディアンを惜しみなく投入。
優秀なカードが多いグレートメカオーを極力採用せずガーディアンに寄せている理由は、エレナ様の真似をしたかったというのも確かにありますが、それ以上に《守護聖天ラルバ・ギア》が強いからです。
こいつは「ツヴァイランサー」の小型ブロッカーも「グレートメカオー」の《ミリオンパーツ》も「ヘブンズ・ゲート」の《バルホルス》《ザーディア》《リバイバー》のハッピーセットも全部乗り越えます。
《ヴィーナス》で雑に相手を削り《ラルバ・ギア》で〆るのがこのデッキのコンセプト。除去もブロッカーも無力化するので3点3点1点でゲームが終わります。1枚までならシールドが増えていても殴り切れるのが良い感じ。
採用カード紹介
蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ
1コストのガーディアン。《ヴィーナス》《ラルバ・ギア》の両方へ素早くアクセスするために必須です。
また、進化元のカサ増しが出来る特性から、場に打点を残すことにも貢献します。
日輪の守護者ソル・ガーラ
2コストのガーディアン。攻撃できるのが物凄く偉いです。
この枠は《大石ク・ラウド》との選択だと考えており、どちらも試したのですが結果的にこちらになりました。その理由として
・殴れるブロッカーなので《ヴィーナス》下で相手の攻撃を受け止め、次ターンに攻めに転じることができる
・《ソーラー・コミューン》と組み合わせることで4000ラインまでタップキルが可能
というものがあります。特に「殴れるブロッカー」という点は大きいです。進化GVする際、出来れば場に残したいカード筆頭。
逆に《ク・ラウド》の強みはパワーが1000高いので《ザーディア》や《スクラッパー》に気持ち強かったり、《クリスタル・パラディン》で吹き飛ばなかったりする点ですね。《ピアラ・ハート》も効きません。
結界の守護者クレス・ドベール
2コストのガーディアン。こいつがいないとブロッカーだらけのデッキなのにも関わらず「ダイヤモンド・ブリザード」がキツイです。最も、ブリザード側もタップキルを狙ってくるので時間稼ぎでしかないのですが。
地味に《パンダネルラ》や《クイーン・メイデン》とも相打ちが取れます。
守護聖天ラルバ・ギア
フィニッシャー。このカードがないと「ツヴァイランサー」にも「グレートメカオー」にも「除去ヘブンズ・ゲート」にも勝てません。
能力の強さもさることながら、「殴れないガーディアンを打点に変換する」という意味でも重要なカード。また、地味にパワーが5000もあるのでタップ能力を使った《カチュア》やバフのかかった《ミリオンパーツ》を叩いたりもできます。除去コンの《サウザンド・スピア》も効きません。
「絶対に引き込みたいのに序盤にハンドにあるとものすごく邪魔」という悲しい特性を持つカードなので、気兼ねなくマナに埋められるように4投しています。
曙の守護者パラ・オーレシス
最初のレシピにのみ採用されているカードです。
《ファントム・バイツ》をケアできたり《ケスト・リエス》が6000になったりと強いのですが、必須ではありませんでした。
《バイツ》に対しては後攻だと無力ですし、同コストの《コメット・チャージャー》には結局抗えない点が気になります。あと、バフをかけても結局《サウザンド・スピア》は厳しいんですよね...
進化速攻するには重いコストなのもマイナスです。
ソーラー・コミューン
横に並べるデッキに対してタップキルしたり、低コストで相手のブロッカーを無力化したり。「アポロヌス・ドラゲリオン」の《ルピコ》を後手から倒せるのは大きいです。
《ソル・ガーラ》と併用すれば《ヴォイジャー》や《ミリオンパーツ》、《カチュア》等も射程圏内に入ります。
ただ、S・トリガーとしての性能は微妙なので過信は禁物。
(切り札が進化GVの都合上威力が落ちがち。ガーディアンはメカオーと比べて継戦能力がありません)
魔鳥機フェニコーラ
最速《ヴィーナス》への布石かつ水マナの枚数調整要員。
コンセプトに合うカードなので最初は4投していたのですが、いざ使ってみると不発ばかりなので日に日に減っていき、最後はいなくなってしまいました。まあフェニックス4枚じゃあ...ねえ?
護聖霊騎ケスト・リエス
「リソースを補充しつつシンパシー元になる」という特性から、長期戦を見据えたゲームメイクをする際に必要になるカードです。
このカードがないと除去コントロールや同系(横並べして進化するデッキ)相手に対して勝つことが困難になります。(前者は《ヴィーナス》が立てば勝てることもありますが)
いつ出しても強いカードですが、《ヴィーナス》の攻撃を相手がブロッカーでいなしているタイミングでポンと置いた時が1番輝いていました。押し込むための《ラルバ・ギア》を探しつつ、そのまま進化元になりますからね。
《ヴィーナス》のおかげでターンを渡しても死なないのが最高です。
転倒専機コロビナー
相手を止めつつ《ヴィーナス》の進化元になる優秀すぎるST。《マーキュリー》《ヴィーナス》《ツヴァイ》全てに効くのがイケメンすぎます。水マナを増やしたくて一瞬《ファンタジー・フィッシュ》にしましたがすぐにこいつに戻りました
ノーガードの殴り合いになりがちな《ツヴァイランサー》対面では特に重要。
たまーにタップキル要員になります。
預言者コロン
《パラ・オーレシス》《フェニコーラ》の枠に投入されたST。《コロビナー》と《サーファー》だけでは「ツヴァイランサー」に勝ちきれない…!
アクアン
長期戦時のリソース補充要員。《ヴィーナス》が立てられるなら《アクアン》を埋めてでも立てた方が強い状況が少なからずあるので、従来の青白ガーディアン程出番がなかったりします。
超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザー
あまりにも強すぎるフェニックス。味方も守れるようになったのが素晴らしすぎる。
シンパシーでコストが目まぐるしく変わりますが、疲れていると小学生でもできる計算をミスることがあるので気をつけてください(間違えた)
アクア・サーファー
汎用ST。《コロビナー》と同じ理由で強いです。進化元にはなりませんが。
採用を見送ったカード
ホーリー・スパーク
手打ちが難しいことと、ブロッカーが多い故に《コロビナー》《サーファー》の単体除去(除去ではない)で十分に感じた為アウト。
〆要員は《ラルバ・ギア》で十分。
アポカリプス・デイ
手札が枯渇するので撃っても有利にならないことがしばしば。
《ヴィーナス》とシナジーがありますが、彼女がいる状態で撃てた試合はありませんでした。
仮想敵の「ツヴァイランサー」と「グレートメカオー」が《マーキュリー》でケアしてくるのもマイナスポイント。
エナジー・ライト
4ターン目《ヴィーナス》を決めやすくなると思いきや、水マナが足りなくて序盤に使えない事故が多発。
3ターン目に撃てないのであれば打点になる《アクアン》の方が強いかなという印象です。(軽いので引いたカードをすぐに使いやすいという利点はあります)
紫宮の守護者レギ・バエル
タップキルを重視するならありかなと思ったのですが、パワーが不安定すぎて筆者の胃が痛くなり解雇。
余談ですが、「ルピコセンチセンチバルケリオス」の黄金ムーブを決められると何故か死んでしまいます。儚い。
ゲット・レディ
《アクアン》にありがちな「使う為の色が無い!」問題が無いリカバリー札。デッキの都合上効果も大きいのですが、5コストという重さがネック。
私は抜きましたが、これはこれで強いです。即効性がある分《ミスト・リエス》よりは正しい気がするんですが果たして。
各対面の立ち回り
カチュアシュート
《カチュア》が動き出す前に《ヴィーナス》を立てられれば勝ちです。
基本的にボカスカ殴りますが、《ヴィーナス》の着地が遅れた場合は《ヴィーナス》を動かさず、カチュアに睨みを効かせることが多いかな...(小型ブロッカーを展開してから攻撃します)
《ヴィーナス》を出せないと負けます。
ツヴァイランサー
《ヴィーナス》で削り、返しのターンをトリガーで凌いで《ラルバ・ギア》で押し切る動きが基本です。手札を酷使して出した《ヴィーナス》で雑に突っ込むので、相手視点だと「何考えてるんだこいつは」と思われがち。
後手に回ったり、グダった場合は《ヴィーナス》含む即死打点を並べてワンショットするのが良いかも。幸い《スパーク》入りのツヴァイが減っています。
一応《コロビナー》《ソーラーコミューン》でタップキルする動きもできますので、状況に応じて使ってみてください。
余談ですが、オールなので相手側に《パラディン》がいます。1弾進化クリーチャーのぶつかり合いを今見られるとは思いませんでした。エモい。
グレートメカオー
基本的に「ツヴァイランサー」と同じように勝ちます。《ラルバ・ギア》の役割対象が《アクア・ガード》達から《ミリオンパーツ》に変わった感じですね。
「ツヴァイランサー」と違い、理不尽な上振れはないのが心臓に優しい。反面《コロビナー》がいるので、打点を余分に確保しないと安心できないのは嫌らしいなと思います。
《ミリオンパーツ》がいるとこちらのブロッカーが紙切れになってしまうのも困りますね。
クローシスサファイア
《ヴィーナス》が立てられれば勝ち、立てられなければ負けです。カチュアシュート同様に圧倒するか圧倒されるかなマッチングですね。《裁》の発動より早く《ヴィーナス》を立てたい...!
VSカチュアシュートと違うのは、一応リカバリーが狙える点でしょうか。4積みの《アクアン》、《ケスト・リエス》が輝きます。
特に《ケスト・リエス》は相手視点「除去しなければいけないカード」なので非常に優秀。(放っておくと進化するため)運よく複数枚引けたら、連打して相手の除去札を枯らしてやりましょう。《サウザンド・スピア》ガン積みタイプは厳しいですが。
除去ヘブンズ・ゲート
《バルホルス》と《ザーディア》が《ヴィーナス》のメテオバーンをこれでもかと削ってくるのでクローシスサファイアよりもキツイ対面です。《ヴィーナス》着地後はウィニーをあまり展開しないことが重要かも。
...本当に《ザーディア》が強すぎます。除去もですが、それ以上にシールド追加が駄目。2枚投げられるとワンショットが成立しませんからね...
《ラルバ・ギア》着地後に《ヘブンズ・ゲート》がトリガーするのは割り切り。後出しされたブロッカーを突破できない点は《ミリオンパーツ》に劣りますね...
除去アウゼス
除去ヘブンズゲート同様に盤面除去に長けているので、《ヴィーナス》着地後の展開は控えめにします。
この対面もトリガー《ウル》や《ジャラ》でワンショットを止めてくるのが嫌ですね。《天門》よりはましですが。
余裕があれば《ヴォイジャー》をタップキルする動きも狙ってみてください。
アポロヌス・ドラゲリオン
《アポロヌス》の攻撃を止めるブロッカーを横並べしてから《ヴィーナス》で特攻できるとベストです。《スパーク》を踏んでしまうとアウトですが。
余裕があれば《ルピコ》をタップキルすry
ダイヤモンド・ブリザード
《クレス・ドベール》や《ケスト・リエス》で粘り《ヴィーナス》に繋げます。
ただ、こちらのブロッカーは相手の足止めこそできますが、パワーライン的に《ブリザード》《化身》をタップキル出来ないので実は不利な対面だったりします。受け札も《ヴィーナス》に効くものばかりですしね。
昔ほど数がいないので少し妥協しています。
速攻
小型ブロッカーを大量に入れているので純粋な速攻には比較的強めです。《クレス・ドベール》がいるので《クイーン・メイデン》にも最低限の耐性はあります。
また、《ゴンタ》や《ファルゲン》は《ラルバ・ギア》で取れるのがグッド。
グールジェネレイド系統
《ヴィーナス》で削り、《ラルバ・ギア》で《ゾルヴェール》や《ノースグレイ》を無料化してゲームエンド。有利対面です。
ウェーブストライカー
とてもキツイ。どうしてこのブログの構築は毎回WSに弱いんだ...
先行を取らないと進化元を除去されつつ横に並べられるので勝てませんし、仮に《ヴィーナス》着地に成功しても《ホーリー・スパーク》《ラミエル》の2体を掻い潜らないといけません。
数が少ないのが救い...と思いきや、大会優勝の影響で数が増えました。ちくしょう。
ドリームメイト
《クレス・ドベール》が《パンダネルラ》と相打ちが取れるので、積極的に立てていきます。
《ベア子姫》で除去されてしまうことも多いですが、その際は増えたマナで立て直しを狙います。
《サージェント・クワガタン》が涼しい顔で進化元を3体破壊してくるのが一番駄目。出てこないことを祈ります。
このデッキの良い点
《ヴィーナス》さえ引ければ、一応全ての対面に勝ち筋があることです。一回も勝てなかったデッキタイプはありませんでした。早期《ヴィーナス》は本当に強い!
このデッキの問題点
《ヴィーナス》と《ラルバ・ギア》に依存しすぎているところが明確な弱点です。特に《ヴィーナス》が引けなかったりハンデスされたりすると本当に何も出来ません。
自然と組み合わせ《進化の化身》を採用するとこの弱点は緩和されるのですが、《アクア・サーファー》を外すわけにはいかないのがなんとも。
また、《ラルバ・ギア》がどうにも初手にダブりがち。一枚目は良いのですが、二枚目をマナに置いてしまうと着地が困難になります。
エレナ様のレジェンドスキルがあれば...
対戦スクショ集
vsドリームメイト
これ以上ないくらいに白熱した勝負でした。
《パンダネルラ》を止められる《クレス・ドベール》と、その《クレス・ドベール》を除去できる《ベア子姫》の投げ合いからゲームスタート。
《パンダネルラ》を防ぐことに成功するも、ドリームメイトの秘密兵器《サージェント・クワガタン》で盤面がボロボロに。
負けじと《アクアン》を投げつけ《ソーラー・コミューン》を入手。相手クリーチャーの全処理に成功しました。
すると…
二発目の《サージェント・クワガタン》。しかも今回は最大火力。再び進化元が壊滅させられてしまいます。
非常に苦しい状況でしたが、最高のタイミングで《ケスト・リエス》が連鎖してくれたおかげで《ヴィーナス》の着地が成功。ギリギリのところで勝利することができました。
3ターン目ノーチャージ
軽量ガーディアンと《アクアン》、そして《ヴィーナス》が揃っていたので着地を最優先。
理由あっての行動ですが、3ターン目ノーチャージは奇行すぎる…(
結局《アクアン》を絡めてもなかなか《ラルバ・ギア》を引けず長期戦に。密だなあ
悲しみ
vs除去コン。
《ヴィーナス》を立てる目処が立っており、「これはいける!」と思いました。
いやそんなね。4枚ある中からピンポイントで引き抜くなんて無理ですよ。
ねえ
このまま《ヴィーナス》引けなくて負けました。かなりのレート差マッチングだったので、ここで心が折れました(
終わりに
如何だったでしょうか?
ガーディアン軸の《ヴィーナス》も結構強いんだなと少しでも思ってもらえたら嬉しいです。
皆エレナ様になろう。
それではさようなら。
追記
相互ブロガーのミケガモさんが当記事のデッキをアレンジして使って下さいました!
スターマンは目から鱗。多分リンク先のデッキの方が強いです。是非こちらも合わせて読んでみていただけたらと思います。
またまた追記
新弾で《ガニスター》《メタルバグ》といったコスト軽減クリーチャーが登場、《ヴィーナス》早期着地ルートが増えました。まだまだやれそうです。