ひぐらしのなく頃に。
アニメ、漫画、映画、ゲーム、更にはパチンコ等様々な媒体で展開され、一世を風靡したビッグタイトルです。私がオタクになった原点でもあります。
さて、そんな"ひぐらしのなく頃に"。古い作品ですが、リメイクされてのアニメ化、そして、スマホ向けゲームのリリースが決定し再び盛り上がりを見せています。
これは良い機会だなと思い、ひぐらしを知らない人向けに布教記事(?)を書くことにしました。
これを読んだ方が少しでもひぐらしに興味を持ってくれれば嬉しいです。
"ひぐらしのなく頃に"とは
とある村落で発生した「オヤシロさまの祟り」と称される連続怪死・失踪事件を描いたホラー・ミステリー作品です。
プレイヤーはシナリオを読み進める中で様々な不可解な謎に直面することとなります。「正解率1%」「惨劇に挑め」と謳われる、この謎を考察するのがプレイヤーの役目となります。
(最も、本作品には「選択肢」が基本的に存在しないため、考察するか否かはプレイヤーの自由です。謎を解かないと続きが読めないということはないということはないので、ミステリー小説やアニメ感覚で読み進めていく楽しみ方の方が一般的でしょう。)
始まりは同人作品だった"ひぐらし"ですが、今現在は「漫画」「ゲーム」「アニメ」の3種類が手を伸ばしやすく、入り口に最適かと思われます。お好きな媒体から"ひぐらし"の世界に触れて頂けたらと思います。
ちなみに、原作"ひぐらしのなく頃に"もスマホで「お試し版」をプレイできます。課金していけばメインシナリオ8種をしっかり読むことができますよ。
余談ですが、考察しながらシナリオを読み進めたい人は原作ゲームもしくは原作ゲームに限りなく近い「ひぐらし奉」をプレイすることを強くおすすめします。アニメは大事な設定が端折られていたりするので。
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注意
この作品は「グロい」です。
最後...というか、後半まで読み進めることができれば感動が待っていることは保証しますが、本当にグロいです。トラウマになった人も少なからずいる作品だと私は思っています。
アニメ全盛期に「ひぐらしは神だから頑張って観ろ!」というファンがたくさんいたものですが、苦手だと感じたら辞めるべきです。出血とか嘔吐とか無理な人にはおすすめしません。
補足として、個人的にはアニメ>漫画>ゲームの順でグロいと思っています。
ゲームは前述の通りサウンドノベル…要するに文字なので幾分か触れやすいかと思います。こちらはドッキリフラッシュのような、ベクトルの違う怖さがありますが。「音」が生み出す怖さはゲームならではだと思っています。
登場キャラクター
個人的に書きたかったのでざっくりと書くコーナー。
前原圭一
都会から"ひぐらし"の舞台である雛見沢に引っ越してきた物語の主人公。
明るい性格で誰からも親しまれる活発な男の子。メインヒロインたちと毎日「部活」に明け暮れるけしからん奴。ギャルゲーの主人公っぽさがある。しかし、同性に人気がないかと言われればそうでもなく、後輩からの信頼は絶大。とある甲子園ピッチャーとも意気投合している。
「萌え」にうるさく、時には街の不良に熱烈な指導をする程。口が達者で「口先の魔術師」と呼ばれている。原作もしくはゲームをプレイするとわかるが、圭一だけあからさまに台詞が多いことが多々ある。梨花からは「圭一は将来、声優になるといいのです」と言われている。
好きなカップラーメンは「豚骨ショウガ味」。
竜宮レナ
「はぅ〜」「お持ち帰りぃ〜」といった不思議な台詞をよく口にするほわほわした優しい女の子。しかし、しっかりした面も持っており、仲間達に助言したりすることもあったりする。下ネタを聞くと赤面してしまうが、そっち方面の知識はしっかり持っているらしい。
家事はお手の物で、料理の腕前はピカイチ。お弁当の出来映えも見事なもの。
「かぁいいもの」が大好きで、ダム工事現場跡でガラクタを漁る妙な趣味がある。
園崎魅音
学校の委員長で、「部活」の部長。盛り上がることが大好きで、圭一たちと毎日様々なゲームに精を出している。
勝負事が大好きで、勝つ為には手段を選ばない狡猾さを持つ。
「女の子っぽくない」と自分で思っているが、可愛い面もたくさんあったりする。
雛見沢において大きな力を持つ「園崎家」の次期頭首。双子の妹がいるとかいないとか。
北条沙都子
圭一たちと毎日遊びに明け暮れている「部活」のメンバーの一人。
圭一たちよりも遥かに年下だが、運動能力、頭の回転ともに彼らに引けを取らない。しかし、ブロッコリーとカリフラワーの区別がつかない。
自作のトラップに他人を引っ掛けて楽しむという迷惑極まりない趣味を持っている。トラップは子供の遊びでは済まない本格的なもの。主な被害者は圭一。
王道ツンデレ妹系キャラクター。圭一曰く「ミスひぐらし」
古手梨花
沙都子の親友で、同じく「部活」のメンバーの一人。
大人しくて控えめな可愛い女の子だが、実は狸だったりする。
雛見沢においておきな力を持つ「古手家」の娘で、村の老人にとても可愛がられている。
"ひぐらしのなく頃に"の魅力
話が面白い!
ひぐらしをおすすめする一番の理由は?と聞かれたら、雑ですがこう答えます。あちこちに散りばめられた様々な謎や伏線、舞台設定、突然のキャラクターの豹変。怖いけど惹かれてしまう要素に溢れています。
シナリオの前半、後半にギャップがあるのも面白い。"ひぐらし"のシナリオは、はじめは日常アニメのようなほのぼのとした雰囲気で進んでいきます。それが少しずつ、少しずつ狂気に侵されていく...そんな二面性も魅力だと思っています。
そして、そんな話の面白さに拍車をかけているのが、斬新なシナリオ構成。"ひぐらしのなく頃に"のシナリオは「**編」と呼ばれるいくつかの章に分かれているのですが、これらは同じ場所を舞台としながら独立したシナリオとなっています。ifの世界がたくさん用意されていると言えばわかりやすいでしょうか?
それらは単体では意味不明な内容であることがほとんどですが、他章と併せ読むことでパズルのピースが合わさるように理解することが可能となっていきます。この感覚がとても楽しい。
ちなみに、こんな独特な構成になっているのにもきちんと理由があります。その理由は…是非実際にプレイしてお確かめ下さい。
キャラクターが良い!
やはりキャラクターの魅力は"ひぐらし"の良さの一つとして欠かせません。
面白い作品はキャラクターが魅力的だ、とはよく言いますが、"ひぐらし"も例外ではありません。皆が皆個性の塊です。
創作活動をしている人は一度は"ひぐらし"に触れるべきだと思う。インパクトのあるキャラとはどういうものかよくわかる。どのキャラも一度見たら顔と名前が一致するし、口癖を真似したくなるし。あぅあぅあぅ〜。
"ひぐらし”はぶっちゃけミステリーとか関係なしに、キャラクターが喋っているだけで面白い凄い作品なのです。あまりの面白さに、「ニコニコ動画」全盛期では本当に多くのMAD動画が投稿されたものでした。
そして、ストーリーが進むにつれて、はちゃめちゃな彼女らの秘密も少しずつ解き明かされていきます。どのキャラにもそれぞれ想いがあり、中には辛い過去を持つキャラもいる。"ひぐらし"を読み終えた時、きっとそんな登場キャラクターに愛着が湧いていることと思います。
「仲間」の大切さを改めて感じられる
"ひぐらし"の物語は前述した通り、各シナリオがそれぞれ独立したものとなっています。その殆どが胸が締め付けられるようなバッドエンド。しかし、これは逆に言えばグッドエンドが後半に控えているということでもあります。
このグッドエンドのシナリオが実に爽快感に溢れているのです。
"ひぐらし"はミステリー作品にカテゴライズされますが、グッドエンドのシナリオだけは別。ホラー要素は鳴りを潜め、少年誌のバトル漫画を彷彿させる熱い展開が待っています。一般的なミステリー作品でいう「起承転結」の「結」を凝縮したようなシナリオであるが故でしょう。(厳密には少し違いますが)
そして、そこで描かれるのが仲間の大切さ。
仲間と助け合い、運命に抗う。
グッドエンドのシナリオまで辿り着いたプレイヤーは、数々の惨劇を目の当たりにしてきた筈。だからこそ、訪れる幸せな展開には思うところがきっとあることでしょう。ハンカチの用意を忘れずに。
音楽が良い
"ひぐらし"を語る上で絶対に欠かせないと思っているのが音楽の良さ。
まずは原作BGMについて話しましょう。
ひぐらし原作はサウンドノベルなので、当然要所要所で音楽が流れるのですが 、その音楽の多くが高い評価を受けています。世界観にマッチして盛り上がりに拍車を掛けていたことは勿論、音楽が文章だけでは伝わりづらい、登場人物の細かな心情の変化などを繊細に表現していたからだと思っています。
「thanks」や「you」なんかは特に有名で、歌詞をつけての歌唱動画が派生としていくつも生み出されました。「あなたは今どこで何をしていますか?」というフレーズを聴いたことある人は多いんじゃないでしょうか?
「Birth and death」「彷徨いの言葉は天に導かれ」「ふたり、ひとり。」「being」などなど...他にも名曲は数々。公式動画じゃないのでリンクは貼りませんがニコニコ動画等で聴けると思います、是非。
勿論、不気味で恐ろしい音楽も多数ありますのですよ。にぱー⭐︎
続いて、アニメやゲームの主題歌について。
こちらも名曲揃いで、一時期本当に流行ったものです。原作BGMに負けず劣らず、ひぐらしの世界観を見事に落とし込んでいて堪りません。
アニメの楽曲が「怖さ」や「悲しさ」を全面に押し出したもので、ゲームの楽曲が「王道アニソン」の傾向にあるかな?この辺は自分の勝手な意見ですが。
アニメOPの「ひぐらしのなく頃に」では、ゾクゾクするような曲調と映像にビクビクした経験がありますし、EDの「why,or why not」ではその歌声と次回予告への完璧な繋ぎに感動した思い出があります。後日和訳歌詞を見て更に感動した
ゲームの主題歌はとにかくかっこいいんですよ。あと、本当に絶妙なタイミングでひぐらしワードをぶち込んでくるのがずるい。
「遥かなる社の神よ、祈りがもし届くなら」
とか天才すぎるんですよね。
こちらは公式動画をいくつか見つけたので貼っておきますね。
「Escape」とか「漆黒の祭壇」、「その先にある、誰かの笑顔の為に」なんかも好き。機会があったら聴いてみてくださいな。
どのくらい収録されているのか知りませんが、ゲーム楽曲はパチンコでも聴けるらしいですよ。私は行きませんけど。
あとがき
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
少し長くなってしまいましたが、少しでも"ひぐらし"に興味を持っていただけたら幸いです。